LIA (ITZY) & ITZY - Asylum 歌詞 ( Lyrics)「和訳対照」

 

楽曲紹介

「Asylum」は、韓国の5人組ガールズグループITZYのメインボーカルLIA(リア)のソロ曲です。2026年5月18日に発売されたITZYのミニアルバム『Motto』に収録されており、YEJIの「Pocket」、Ryujinの「Look」、Chaeryeongの「Undefined」、Yunaの「Tangerine」と共に、各メンバーの個性を活かしたソロ曲の一つとして位置づけられています。タイトル曲「Motto」が恋愛における「相手というモットー」を描き、収録曲「Glitch」がデジタル世界のアイデンティティを、「you And I」がアルゴリズム的な恋愛を探求したのに対し、「Asylum」はLIAの持つ情感的で叙事的な歌唱力を最大限に活かした、バラード調のラブソングとなっています。
「Asylum」というタイトルは、英語で「避難所」「 asylum(精神病院の古い呼称としての意味もあるが、ここでは保護と安息の場という意味で使われている)」を意味し、恋愛において相手が「心の安住の地」となる様子を表現しています。LIAはこれまでITZYの楽曲で圧倒的な歌唱力を見せてきましたが、このソロ曲ではその表現力がさらに深化し、繊細な感情の揺らぎから力強い愛の宣言まで、幅広いヴォーカル・レンジを披露しています。特に「If you give me your asylum, then I'll give you anything」というフレーズは、相手の存在が自分にとってどれほど大きな意味を持つかを、率直で切実な言葉で伝えています。ファンであるMIDZY(ミッジ)にとって、これまでのグループ活動では見られなかったLIAの内面的な深みと、彼女の声が持つ癒しの力を存分に感じられる一曲となっています。

歌詞

[Verse 1]

Think I'm afraid to feel this

この気持ちを抱くのが怖いみたい

'Cause typically the good ones find a way of leaving

素敵な人ほどいつも去っていくから

Maybe I'm a fool 'cause when you say you'll stay, I listen

私が馬鹿なのかな 君が離れないと言う言葉を信じて

Even when I'm in my head, you fix it in a heartbeat

不安に囚われていても君はすぐに癒してくれる

Don't know if I'm makin' sense

うまく言葉にできないけれど

[Pre-Chorus]

Baby, can you speak those words 'til my mind goes quiet?

ねえ、心が落ち着くまでその言葉を囁いて

You're the only weight that's on my chest right now

今胸に残るのは君だけの想い

And my heart's the only sound

聞こえるのは鼓動だけ

[Chorus]

If you give me your asylum, then I'll give you anything

君が私の居場所になってくれるなら何だって捧げる

Yeah, I won't ask much apart from you, a part of me

君以外に何も求めない 私のすべてを捧げる

Losing sight, but I don't mind

周りが見えなくなっても構わない

I'd lose it all on you tonight

今夜すべてを君に捧げてもいい

Yeah, if you'll be my asylum, then I'll be your everything

君が私の安息の場所になるなら私が君のすべてになる

Yeah, I won't ask for much apart from my heart on your sleeve

心を預ける以外に何も望まない

Losing sight, but I don't mind

視界を失っても全然平気

I'd lose it all on you tonight

今夜全てを君のために捨ててもいい

You're all the air that I breathe

君は私が生きるための空気そのもの

[Verse 2]

(Ooh) I don't wanna exhale in case a part of you leaves

吐息を吐き出したくない 君の欠片が消えてしまうから

(Ooh) Do you notice how you give me chills each time you touch me?

君に触れられるたび胸が躍るの気づいてる?

Don't know why I hesitate

なぜためらってしまうのか分からない

When I got no reason to push you away

君を遠ざける理由など何もないのに

[Pre-Chorus]

Speak those words 'til my mind goes quiet

心が穏やかになるまで優しく囁いて

You're the only weight that's on my chest right now

胸に刻まれているのは君だけ

And my heart's the only sound

響くのは自分の鼓動だけ

[Chorus]

If you give me your asylum, then I'll give you anything

君が私の帰る場所になってくれるなら何でもあげる

Yeah, I won't ask much apart from you, a part of me

君以外に何も欲しくない 私の全てを捧げる

Losing sight, but I don't mind

何も見えなくなっても気にしない

I'd lose it all on you tonight

今夜すべてを君に委ねたい

[Bridge]

Oh, tell me that you can read my mind

私の心を読み取ってくれると言って

'Cause it's been running over time

溢れる想いがずっと渦を巻いているの

Baby, just love me in slow motion

ゆっくりと優しく愛してほしい

'Til my heavy thoughts get lighter

重たい思いが軽くなるまで

[Chorus]

If you give me your asylum, then I'll give you anything

君が私の安息地になるなら何だって差し出す

Yeah, I won't ask much apart from you, a part of me

君だけがいれば他に何もいらない

'Cause close enough, ain't close enough

どれだけ近くにいてもまだ足りない

When you get this close to love

愛にここまで近づいたなら

Yeah, if you'll be my asylum, then I'll be your everything

君が私の居場所になるなら私が君の全てになる

Yeah, I won't ask for much apart from my heart on your sleeve

ただ心を君に預けるだけでいい

'Cause close enough, ain't close enough

どれだけ寄り添っても満たされない

When you get this close to love

これほど愛に近づいた今は

It's never close enough

ずっともっと近くにいたい

 

歌詞意味解釈

Verse 1:感じることを恐れる、良い人は去っていくから
1番の「Think I'm afraid to feel this」――「感じることを恐れているんだと思う」。この一節は、曲全体の感情の基調を定めます。なぜ感じることを恐れるのか。「だって通常、良い人は去っていく方法を見つけるから」。過去の経験から、自分を愛してくれる「良い人」はいつか去っていってしまうというトラウマが、この恐れの根源です。
「Maybe I'm a fool 'cause when you say you'll stay, I listen」――「君が『残るよ』と言う時、私は信じてしまう」。過去の傷にもかかわらず、相手の言葉を信じてしまう自分を「愚か者」と呼び、自己防衛の弱さを自覚しています。「Even when I'm in my head, you fix it in a heartbeat」――「頭の中で考え込んでいても、君は一瞬でそれを直してくれる」。相手が持つ癒しの力を認めながらも、「Don't know if I'm makin' sense」――自分の感情が論理的に通じているのかわからない、という不安が残ります。

Pre-Chorus:心を静める言葉、胸の重みと心臓の音
プレコーラスの「Baby, can you speak those words 'til my mind goes quiet?」――「Baby、私の心が静まるまでその言葉を話してくれる?」「心が静まる」という表現は、不安や思考のノイズが止まり、平和な状態になることを意味します。相手の言葉が、自分の頭の中の騒音を消し去ってくれる――この願望は、依存と信頼の境界線上にあります。
「You're the only weight that's on my chest right now」――「今、私の胸にある唯一の重みはあなた」。「重み」は通常、負担や苦痛を連想させますが、ここでは「大切な存在の重み」として使われています。胸に重みを感じるのは、相手への想いがあまりにも大きいからです。「And my heart's the only sound」――そして心臓の音だけが聞こえる。周囲のすべての音が消えて、自分の鼓動だけが残る――恋愛の瞬間における感覚の純化を表現しています。

Chorus:あなたのasylumなら、私は何でも差し出す
サビの「If you give me your asylum, then I'll give you anything」――「君が私にasylum(避難所)をくれるなら、私は何でも差し出す」。「asylum」は、文字通りには「避難所」「保護施設」を意味しますが、ここでは相手の愛や存在そのものが、自分にとっての安全で安らげる場所であることを表しています。「Yeah, I won't ask much apart from you, a part of me」――「君以外には多くを求めない、君は私の一部だから」。相手が自分の一部であることを認め、それ以上の要求はしないという、謙虚でありながら深い愛の表現です。
「Losing sight, but I don't mind / I'd lose it all on you tonight」――「視界を失っても気にしない、今夜、君のためにすべてを失ってもいい」。「視界を失う」は、理性的な判断ができなくなる――恋愛の陶酔状態を意味し、それでも構わないという覚悟を示しています。「You're all the air that I breathe」――「君は私が呼吸するすべての空気」。生きるために不可欠な存在として相手を定義し、その依存の深さを表現しています。

Verse 2:息を吐きたくない、触れるたびに鳥肌が立つ
2番の「I don't wanna exhale in case a part of you leaves」――「息を吐きたくない、君の一部が去っていくかもしれないから」。息を吐く――つまり「exhale(呼気)」することで、相手の一部までも失ってしまうのではないかという恐れ。これは、相手との時間を一秒でも長く留めたいという、切実な願望の表現です。「Do you notice how you give me chills each time you touch me?」――「君は気づいている?君が触れるたびに私に鳥肌が立つことを」。物理的な接触による感覚的な反応が、相手への愛情の強さを物語っています。
「Don't know why I hesitate / When I got no reason to push you away」――「なぜためらうのかわからない、君を遠ざける理由なんてないのに」。過去のトラウマから、相手を信じきれない自分の矛盾を自覚しています。理性的には「理由がない」とわかっていても、感情的にはまだ距離を置いてしまう――このジレンマが、恋愛の初期段階における不安定さを表現しています。

Bridge:私の心を読んで、スローモーションで愛して
ブリッジの「Oh, tell me that you can read my mind」――「ねえ、私の心が読めると言って」。言葉にできない感情を、相手に理解してほしいという願いです。「'Cause it's been running over time」――「だって頭の中は常にオーバータイムで動いているから」。考えすぎて、頭が休まらない状態を「over time(残業)」という比喩で表現しています。
「Baby, just love me in slow motion / 'Til my heavy thoughts get lighter」――「Baby、スローモーションで私を愛して、私の重い思考が軽くなるまで」。「スローモーション」は、時間をゆっくりにして、一つ一つの瞬間を大切に味わいたいという願望を表しています。重い思考――不安や心配――が軽くなるまで、ゆっくりと愛を注いでほしいという、繊細な要求です。

Final Chorus:近くても近くない、愛に近づけば近づくほど
最後のサビでは、新しいフレーズが追加されます。「'Cause close enough, ain't close enough / When you get this close to love / It's never close enough」――「近いだけじゃ近くない、愛にこんなに近づいても、決して近くなんてない」。これは、恋愛における「飽き足らなさ」の美しい表現です。相手に近づけば近づくほど、もっと近くにいたいと願う。物理的な距離ではなく、精神的な融合への渇望が、ここに込められています。

まとめ

LIA(ITZY)の「Asylum」は、2026年5月18日に発売されたミニアルバム『Motto』に収録された、彼女の初の正式なソロ曲として大きな注目を集めました。ITZYのタイトル曲「Motto」が恋愛における「相手というモットー」を描き、収録曲「Glitch」がデジタル世界のアイデンティティを、「you And I」がアルゴリズム的な恋愛を、YEJIの「Pocket」が独占欲を探求したのに対し、「Asylum」はLIAの持つ情感的で叙事的な歌唱力を最大限に活かした、バラード調のラブソングとして、ITZYの音楽的な幅を広げる重要な作品となっています。
「Asylum」というタイトルが持つ意味は、単なる「避難所」ではありません。それは、過去の傷から守ってくれる場所であり、同時に自分のすべてを受け入れてくれる場所です。「If you give me your asylum, then I'll give you anything」――このフレーズは、恋愛における「交換」ではなく、「贈与」の精神を表しています。相手のasylumを受け取ることで、自分も何でも差し出せるようになる。この相互的な依存が、曲の核心です。
LIAはこれまでITZYのメインボーカルとして、圧倒的な歌唱力と情感豊かな表現でファンを魅了してきましたが、「Asylum」ではその表現力がさらに深化しています。特に「Losing sight, but I don't mind / I'd lose it all on you tonight」から「close enough, ain't close enough」への感情の移ろいは、恋愛の陶酔から渇望へ、そして最終的には無限への愛へと至るプロセスを、見事にヴォーカルで表現しています。
「Asylum」は、単なる恋愛ソングではなく、現代人の「不安」と「孤独」を、恋愛という形で癒そうとする試みでもあります。「頭の中が静まる」「重い思考が軽くなる」――これらの願望は、情報過多とストレスの時代に生きる私たちすべての願いでもあります。LIAの歌声は、まさに聴く者に「asylum」――心の安住の地――を提供してくれるような、温かく力強い作品です。ITZYのソロ活動の第一歩として、そしてLIAのアーティストとしての新たな可能性を示す重要な一曲と言えるでしょう。